神戸市がスタートアップ支援をする理由
こんにちは、神戸でスタートアップエコシステムの構築に取り組んでいる、企画調整局医療・新産業本部新産業課長の武田です。Life-Tech KOBEにお越しいただきありがとうございます。
私たちは2016年からスタートアップ施策を始めました。神戸だけでなく日本全体で見たとしても、まだまだ黎明期といえる国内スタートアップ事情の中、500 Global(旧名500 Startups)やUrban Innovation KOBEなどの施策に取り組んできました。
そもそも神戸は1868年に開港されてから、コーヒーや映画など海外からの文化を積極的に取り入れてきました。きっとその当時の市民は目を輝かせて、ワクワクしながら新しいものに触れていたと思います。このような新しいものへの好奇心は、今でも神戸に受け継がれています。日々たくさんのスタートアップのみなさんと出会い、アイデアが実装され、地域社会の課題が解決されていくことに、私たち自身もワクワクしていますし、自らの成長につながっていると実感しています。
たくさんの出会いはスタートアップの方だけに留まりません。神戸のスタートアップを応援したい、支援したいという方々とも多くの出会いがあり、まち全体でスタートアップシーンを盛り上げようという機運が高まっています。
また、国としても「2022年 スタートアップ元年」と打ち出されたように、本格的にスタートアップ支援が始まりました。
”Life-Tech KOBE”に込めた願い
そのような中、私たち神戸の進むべき方向を示すビジョンを定め、スタートアップと共にさらなる進化を遂げるための旗印として「Life-Tech KOBE」を掲げました。
ライフサイエンス分野をはじめとして、地球環境や、食、教育、モビリティなど生活を豊かにするテクノロジーやアイデアがこの神戸に集まり、未来の豊かな生活をつくる街というビジョンをもって、スタートアップとともに走り続ける、活力のある都市。
Life-Tech KOBEのロゴマークは、人と企業・団体が神戸で交わり生まれる無限「∞」の可能性と拡がりとエコシステムのサイクルをイメージし作成し、青から赤へのグラデーションは、新しいものを受け入れてきた港町を連想させるブルーと、スタートアップに関わる人のパッション、期待感を表す朝日の意味を込めています。
色んな方の想いが詰まったこのLife-Tech KOBEがより多くの方に知っていただき、育ち、未来を変えたいというチャレンジャー、スタートアップの皆さんに届くよう、この「Life-Tech KOBE ウェブサイト」を立ち上げました。
最後に
このウェブサイトでは、これから起業予定の方、海外進出を目指す方、ライフサイエンス分野に特化した支援が欲しい方、あらゆるステージの方にご活用いただける支援メニューやイベントを紹介しています。ここで神戸市のリソースを知っていただき、活用していただければと考えていますので、少しでも気になるメニューがあれば、まずは参加してみてください。
1998年 同志社大学経済学部卒。電子応用機器会社を経て、神戸市入庁。
神戸アイセンターの立ち上げや病院の統合、福祉現場の最前線など幅広い業務を経験。
2019年 様々な行政課題解決のための専門部署「つなぐ課」の特命課長。
2020年 新産業課長として神戸市のスタートアップ施策を担う。